超重力天体。
そこに存在しているだけで超引力を発生させる存在。
自ら動く必要がない。
そこで呼吸しているだけで強大な引力を放つ存在。
自然に引き寄せられてしまう魔力。
人の心髄を焚き躍らせる焔。
1度辿り着いたら永遠に住み着きたくなる空間。
そういう超重力を日記に宿らせたい。
人は押し売りを嫌がる。
自らの意思で辿り着く過程を好む。
押力は最低。引力は最高。
人間生活において自己重力を強めていく活動は肝要だ。
自分が超重力を有していればそこに存在しているだけで強大な引力が発生し、他者は自然に引き込まれる。
ただ呼吸しているだけで絶大な魔力が発生してしまう。
私はそういう在り方を目指す。
私と同じ一面を有した誰かがこの日記に辿り着いたとき、独特な精神世界の住人として永遠に居住したくなるような場所。
現実世界の苦痛と夢想世界の快楽が我流融合された格別の時空間。
他の何処にもない唯一無二の世界観を纏った不可思議な星。
私の独裁によって生動する新天地。
それを徐々に作り上げていく。
自分自身のために作り上げていく。
押力よりも引力。
理性よりも感性。
信用よりも魔力。
消費よりも投資。
競争よりも独歩。
機能よりも物語。
技術よりも藝術。
具体よりも抽象。
現実よりも夢想。
他儘よりも我儘。
他者中心よりも自己中心。
他者行程よりも自己行程。
その全ては我究の延長線上にある。
私の心髄を中核としてこの日記惑星の重力を強化していく。
自分による自分のための超重力天体。
孤高者のみが住み着く超引力空間。
その未来構想を思い描いて私は日記を随筆する。