フォートナイトがチャプター2のシーズン1に突入して大規模アップデートが実施された。
マップ・グラフィック・ストーリー・アイテム・設定の全てが更新され、期間限定モードだったゾーンウォーズが消失した。
サーバーの不具合でゲームが重くラグくなり、快適にプレイできる状態とは言えなくなった。
動作が軽いはずのクリエイティブモードの自分の島でさえ建築ラグを感じる。
予想はしていたもののやはり不便さを感じざるを得ない。
私は実のところ新マップや新アイテム、新ストーリーには一切興味がない。
戦闘技術を進化させることにのみ関心があるのでゲームプレイの快適性向上を最重視している。
私の感性が開発側の運営方針と合わないことは重々承知している。
開発側は全スキルプレーヤーに対してエンターテイメントを提供することを目的としている。
海外トッププロを筆頭とする上級者は特に技術に対する向上心が高い。
己の技術を磨いたり新しい技を開発したりして自分自身で楽しみを見出すことができる。
建築・編集・エイム技術が高まれば高まるほど環境に対する目利きが養われる。
その分だけ前提である戦闘環境の快適性と競技性を重視するようになる。
逆に未経験者・初心者は初めて体験するゲームなのでそれは関係ない。
それよりも見た目の新鮮さや賑やかさ、ワイワイ感の方が重要だ。
ゲーム体験をする以前の第1印象と体験後の第2印象が全てとなる。
私が未経験者なら当然そう思うだろう。
最初のうちは開発側から新鮮で分かりやすいグラフィックによるエンターテイメント体験を提供してもらう必要がある。
開発側が掲げる目的である、
「全スキルプレーヤーに対する新鮮なエンターテイメントの提供」
それは「未経験者・初心者に対する目新しくてワイワイ感が醸し出されたゲーム体験の提供」に他ならない。
端的に言えば「未経験者・初心者へのエンターテイメント提供を第1優先にする」ということだ。
その方針は現在まで徹底している。
これまで開催された競技トーナメントでも飛行機・剣・ボーラー・ロボットなど競技性を無に帰す破壊的アイテムが存在する状態で敢行されてきた。
「競技」と銘打つ以上、競技性は最も慎重に考慮されるべき要素だ。
だがフォートナイトではその要素の優先順位は低い。私はそう受け取っている。
競技モードでは競技性が大事だと考えていた私にとっては不満だったが、開発側の方針は常に徹底されている。
全スキルプレーヤーへのエンターテイメント提供が目的であるため、競技であっても未経験者や初心者が勝つ可能性を大いに秘める必要がある。
技術と関係せず見た目が派手で破壊的なアイテムの導入が必須となる。
未経験者や初心者が練習なしでも勝てる環境を作り上げるなら、上級者はその環境を乱す要因となり得る。
なぜなら上級者は初心者に比べてあまりに強過ぎるからだ。
結果、未経験者・初心者に対する環境作りの優先順位は絶対的な第1位となり、上級者に対する環境作りの優先順位は低くなる。
競技という名前を使うなら競技性を整える必要があるとつい考えてしまう。
プレーヤー視点で見ると不満が生まれる。中級水準の私ですらそう感じてしまう。
だがゲーム運営の立場からすれば、そういう目的を掲げている以上為していることは合理的で一貫している。
開発側がこの方針を転換する可能性は極めて低いだろう。
それを踏まえた上でフォートナイトとどう付き合っていくかを私自身考えてみる必要がある。
ここが私にとって重要である。
現在の私はソロ専で戦闘猛者になりたいと思っている。
同時にゲームプレイをする時間は充足した気分で没頭したいと思っている。
自分の時間を生きている実感が得られることを重視している。
現在のフォートナイト環境ではその実感が得られていない。
快適さが失われたことで動機が枯渇し、興趣が軽薄した状態だ。
私の心髄がそう訴えかけている。
そういう時に取り得る選択肢は2つ。
自分に合わなくても我慢して環境に順応するか、その環境から離れて自分に合った場所を選んで作り出すか。
私は後者を選ぶ。
昔は前者を選択する人間だったがどこまでいっても違和感が拭えなかった。
だからその価値観は捨てた。
フォートナイトの話で言えば、バトルロイヤルモードが自分に合わなくて疲労を憶えるようになってからはクリエイティブモードに移行した。
シーズン10終盤はクリエイティブのゾーンウォーズがパブリックマッチとして開催されていたのでそこを実戦の場として活用した。
主に建築・編集・エイムを自分の島で特訓する形である。
実際にこの手法に切り替えてから心躍る気配が復活した。
自分に合わないと判断した環境からは離れて自分に合った場所を選ぶ。
そっちの方が時間の使い方として有意義であることは間違いない。
時間とは余命であり、この世で最も貴重な消費物だ。
高揚できなければ己は活きない。
気乗りしない活動を無理に続けても高が知れている。
自分の感性を無視して続けて良かったと思った試しが過去に一度もない。
今この瞬間の気持ちが乗る活動を選択して実行した方が明らかに良しだ。
前述の通り、チャプター2シーズン1突入後は私にとって実戦場であったゾーンウォーズパブリックマッチが消失し、重くてラグい環境に変化した。
このままプレイを継続しても鬱憤が溜まるのは目に見えている。
試したい練習が思い浮かんだ時のみクリエイティブで短時間練習する。
モチベーションがない時はフォートナイトから離れて違う趣味活動をする。
そうすることにした。
ソロ専で猛者になることが当面の目標だが、それ以前の前提として楽しく充実した気分で活動することが己の幸せを追求する上でどんな場面でも大事だ。
この選択は私にとって最良である。
最近はPS4でRPGをプレイし始めた。
Horizon Zero Dawn、Witcher 3、CONTROL、The Dark Pictures: Man of Medan、Skyrim VRを体験した。
非常に楽しい。
やはりゲームに物語性を求めるならRPGが一番である。
自分が今一番やりたいものをやるという活動方針で行動し続ける。
己の感性に合った環境選択・活動選択が肝要だ。
フォートナイトのラグが改善されるまではRPGの世界観を堪能していきたい。