蝶のように舞い、蜂のように刺す。
見えぬものに当てることはできない。モハメド・アリ
私が最近意識している立ち回りである。
飛翔した建築で蝶のように舞い、急速な編集で蜂のように刹那に刺す。
機敏で華美なる戦闘形態。
それを体現する猛者になりたい。
そのためには本質的戦闘力を高める意識が必要になると察知した。
私は現在ゾーンウォーズパブリックマッチ(狭囲乱戦の公開試合)をプレイしている。
アリーナソロやパブリックソロのように初動武器集めや資材集めが必要ないので楽だ。無駄な時間を大幅に削減できる。
ゾーンウォーズで相見えるプレーヤーの技術水準は高いため実戦練習に適している。通常のバトルロイヤルモードをプレイする理由がほぼない。ソロデュオやソロスクワッドをプレイする時くらいだろうか。
ゾーンウォーズをプレイして思ったのは「SGとAR以外のアイテムは本質的実力の向上に繋がらない」ということだ。
SMG・ミニガン・スナイパーライフル・スティンクボム・ブギーボム・ダメージトラップ・ザッパートラップは使いやすくて強すぎる。
特にダメージトラップ1個150ダメージはやり過ぎだと感じている。たった2個で300ダメージ確殺である。
敵に対してトラップキルできても心踊らない。虚無の感情である。それはアイテム自体が強すぎるだけだからだ。他のアイテムも同様である。
ポンプショットガンを用いた照準・建築・編集という本質的三大技術と比較すれば、上記アイテムの利用は深奥さに欠ける。本人の技術力寄与が軽薄であるため、無味乾燥となり飽きやすい。
成功した時の充実感や高揚感は私の中では皆無である。敵に使用されて撃破された時も悔しさの念は湧かない。
劣勢の状況でSG・建築・編集・照準で敵を撃破できた時は心躍る。
優勢の状況からSG・建築・編集・照準で敵から撃破された時は燃え立つ。
己の技術の未熟さに直面すると同時に「この敵は手練の技の持ち主だったな」という感想が胸中に発生する。
私はこの感覚を大切にしたい。肝要なのは心髄である。
小手先ではなく本質的技術を向上させたい。
ポンプショットガンによる近接戦闘、アサルトライフルによる中距離駆け引きがフォートナイト戦闘の基礎だと私は感受している。
極論を言えばポンプ1丁のみでの近接戦闘が全てである。私が最も鍛えたい戦闘要素だ。
ポンプは一発の威力があるものの連続性がないため扱いが難解である。使いこなすためには建築・編集・照準の三大技術を高めることが要求される。
逆に言えば上記の三大技術を自然と高進させる武器こそがポンプショットガンなのである。ポンプはフォートナイト戦闘の礎石である。
遠距離武器や投擲物・罠類は小手先に過ぎない。ダメージトラップは技術介入の余地は多分にあるものの、いかんせん設置難易度に対するダメージ量が誰が使用したとしても破格であるため、自身への技術依存度が高いとは言い難い。
私はゾーンウォーズパブリックマッチでSGとARと移動アイテム(ジャンプパッド・バウンサー)以外は持たずにプレイするようになってきた。
いずれはポンプ一丁になるだろう。回復アイテムもあえて持たない。回復行動は一切取らない。戦場での緊張感を高めて戦闘自体に集中するためである。
回復アイテムがあると撃破に専念できない。戦闘中に大ダメージを受けるとつい回復行動が頭をよぎってしまう。
これまでの自分のプレイを思い返してみると、大ダメージを受けても回避行動を取らずに眼前の敵を抹殺することに専念した時の方が戦闘生存率が高かった印象がある。
戦闘中に被った大ダメージを回復するのは当然の行動のように思えて実は悪手なのかもしれない。それに加えて撃破に徹する立ち回りの方が後から視聴するにしても魅了引力が強大である
そう感じ始めてから、ゾーンウォーズでは回復アイテムを全て捨てるようになった。
もし回復したいなら敵をキルして50ゲージ回復するしか道はない。あえてそういう環境にすることで撃破に専念できる。
己の実力で敵を打破するためには建築・編集・照準という本質的能力で挑む必要がある。
余計な武器や道具は潔く捨てる。実力向上のための試行錯誤を繰り返す。
この選択をすることで更に戦闘力が向上すると信じている。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」
私は自分の理想を思い描きながらソロ修行に励んでいきたい。